「恋愛にとって、安定は崩壊である」
という言葉は、誰が言ったか知りませんが、重みがあります。
恋愛は、普通の日常生活の中では生まれにくいですが、ある特定の状況下では非常に生まれやすいという特徴を持っています。
ここでは、知っていて決して損はない「恋愛がはじまりやすい状況」というのを見ていきたいと思います。
【1】共通の目的がある
高校時代を思い出してみてください。
1学期の最初の頃は「あんまりいい人いないな」とみんなで言っていたのに、学園祭や文化祭が終わる事には何組かのカップルが出来上がっていませんでしたか?
共通の目的があると恋が芽生えやすいのは「同類選択」という法則があるからです。
これは、自分と似た環境の人を好きになりやすいという法則です。
フィギュアスケートの男女ペアなんか良い例です。
共通の目的があると、類似点も増えていき、強い絆も生まれます。
世界で戦っている男女ペアなどは、その半分程度が夫婦か恋人同士だというデータがあります。
【2】共通の敵がいる
共通の敵がいる場合も、恋が発展しやすいです。
「同じ敵を倒す」という意味でいえば、これも「共通の目的がある」のかもしれません。
イヤな上司がいたりすると部下同士が一致団結したり、内戦ばかりしていた国が大国から攻められた瞬間に1つにまとまったりするのも、同じ理由で説明できます。
登山サークルなどで恋が芽生えやすいのは「山」という共通の敵がいるからです。
お互いが嫌いな芸能人や政治家を見つけたら、その人の悪口を言い合っていれば、より早く親密な関係になれると思います。
【3】失恋直後・離婚直後
フラれた後というのは、誰でも自分を全否定されたような感覚になっています。
そのまま自己嫌悪に陥ってしまう事も多いです。
そんな時に自分を肯定してくれる人に対して、良い印象を抱かないハズがありません。
特に女性は、失恋直後は恋に落ちやすいというのは、昔からよく言われています。
自己評価もグッと下がっていますので、今まで圏外だった異性も恋愛対象となる場合があります。
恋人がいる人を好きになってしまった時は「恋人と別れたら連絡してね」と言っておきましょう。
【4】お互いにどん底状態
人としての付加価値(財産・地位・名誉)が乏しく、お互いどん底状態であれば、あとは人間的魅力しかありません。
つまり、お互いにどん底であれば、非常に純粋な恋愛ができるのです。
付加価値目当てではなく、お互いの人間性を好きになって付き合うわけですから、そういうカップルは長続きします。
東日本大震災の直後に、結婚率が急上昇したのは、まだ記憶に新しいところです。
「どん底=傷心状態」なので、誰かにすがりたくなっているというのもあるのでしょう。
「星の王子 ニューヨークへ行く」という映画では、主人公の「エディ・マーフィ」が一国の王子であるという身分を隠してニューヨークへ婚活しに行くわけですが、これも自分の人間的魅力だけを見てもらう方法としては、理にかなっているといえます。
【5】上司と部下
大半の男性は少なからずS気質で、大半の女性はM気質です。
男性は支配することに快感を覚え、女性は支配される事に快感を覚える生き物なのです。
さらに、女性の目には仕事がバリバリできる上司は頼もしく映り、男性の目には従順な部下は可愛く映ります。
多くの男性が「教えたがり」で、多くの女性が「教えてもらいたがり」というのも大きいです。
同じ理論で「先生と生徒」「コーチと選手」という間柄も恋に落ちやすいのは、皆さんもご存知のところです。
非常に多くの時間を共有している点も大きいでしょう。
【6】昇進直後・栄転直後
これは特に、男性側に顕著に見られる傾向です。
なぜなら男性は、その女性を幸せにできるという自信がなければ、告白したり、結婚を申し込んだりしないからです。
「行列のできる法律相談所」でお馴染みの「菊地幸夫 弁護士」は「司法試験に合格した次の日に彼女にプロポーズした」と言っていました。
それが現在の奥さんだそうです。
もしあなたが女性なら、彼が出世・栄転したり、何かのプロジェクトを成功させたりした直後にさりげなくアプローチしてみるのも、いいかもしれません。
【7】大きな枷(障害)がある
大きな枷(かせ)があるほど燃えてしまうタイプの人がいます。
不倫や略奪愛ばかりしている人は、この典型です。
2人の恋路を邪魔する「おじゃま虫」がいたり、遠距離恋愛などのハードルがあったり、頻繁に会えない何らかの制約があったりするほど相手が愛おしくなってしまうという人達です。
ただ、これは注意が必要です。
このタイプの人は、その枷がなくなった時に、急に冷めてしまうことが多いからです。
ダブル不倫で駆け落ちして、いざ2人で住もうとなった瞬間に冷めてしまったというのは、昔からよくある話です。
枷があるから相手が好きなのか、それとも本当に好きなのか、自分自身に問いかけてみることが大事かもしれません。
【8】引っ越し直後・旅行先
ベタですが、引越し直後も新しい恋がスタートしやすいです。
新しい土地へ来た直後は、知り合いもおらず、殆どの人は不安で胸がいっぱいです。
そんな時に優しくされて、イヤな気分になる人など、いるハズがありません。
同じく「旅先」も恋が芽生えやすいです。
これは旅行そのものが、非日常を期待しているというのもあります。
さらに、男性も女性も自分の居住地域から遠く離れた場所に行けば行くほど、テストステロン(性欲を司る男性ホルモン)が多く分泌されるという事実もこれを後押しします。
旅先は、男女共にすぐにキュンキュンなるのです♪
【9】誰かと付き合いだした後
気になっている人が誰かと付き合いだしたとしたら、諦めムードになりがちですが、実はそんな時こそチャンスです。
テストステロンやPEAなど、恋愛系のホルモンがバンバン分泌されているので、男女ともに性欲もうなぎ登りになっている時期だからです。
また、自己肯定感で溢れている時期なので、誰の告白でも疑うことなく、スムーズに受け入れます。
少なくとも、後遺症が残るような激しいフラれ方はしないでしょう。
特に女性は、付き合いだしたばかりの頃というのは「本当にこの人でよかったのかな?」と、まだ不安で胸が一杯です。
そこに略奪愛的な感じで入り込んでいけば、まるで自分がドラマの主人公にでもなったような錯覚に陥り、それに応じてくれる可能性は十分にあるでしょう。
【10】ケンカをした後
「夫婦喧嘩は犬も食わない」と昔から言いますが、実はケンカ後の男女というのは、急接近することが多いのです。
これは、ケンカというのが、お互いの本音をぶつけ合う行為だからです。
特に女性は、男性を信用するまでに相当な時間を要します。
ヘタな言葉で優しくされるよりも、ケンカで本音を言ってもらった方がスッキリするのです。
「興奮」した時に分泌されるホルモン「アドレナリン」は快感を高める作用が確認されています。
ケンカの後のエッチが燃えるのも、このホルモンの仕業なのです。
優秀なセールスマンは、その商品の欠点をあえて客に伝えるのだそうです。
調子の良いことばかりではなく、悪い事も言うことで、人は人を信用するようになるということですね。