ミラーニューロンとは

ミラーニューロンのシステムで異性と両想いになれるのか

ミラーニューロンとは「他人の考えてることがわかったり、他人と同じ気持ちにさせたりする脳内細胞」のことです。
恋愛はもとより、我々の生活全般において非常に重要な役割を果たしている細胞なのです。

「ミラーニューロンの発見」の著者であるイタリアの神経学者「マルコ・イアコボーニ」はその著書の中で、
「同僚が笑みを浮かべながら近づいてきた時、それが他意のない爽やかな笑顔なのか、それとも何か含みのあるニヤつきなのかを我々は瞬時に判断することができますが、これもミラーニューロンのおかげなのです」
と述べています。

遺伝子に並ぶ大発見とまでいわれているこのミラーニューロン。
まだまだ謎の部分も多いのですが、現段階でわかっていることをまとめてみます。
※何かわかり次第、更新します。

【1】ミラーニューロン=物マネ細胞

突然ですが、なぜ男はエッチなビデオを見るのでしょうか?
もちろん、興奮するからだと思いますが、考えてみればこれはおかしな話です。
実際目の前に女性がいるワケでもないのに、なぜ興奮するのでしょうか?

勃起の意義は、子孫を残すことであるハズです。
画面の中の女優さんに勃起をしても生物学的にはまったく意味がないのに、なぜ勃起をするのでしょうか?

実はこれは、画面の中の男優さんと同じ気持ちになっているから興奮するのです。
正確には、ミラーニューロンによって実際にSEXをしている時と同じ細胞が発火しているから興奮するのです。
文字通り、鏡のように相手の脳内をミラーリングするこの「脳内模倣」とよばれるこのアクションは、無意識的に行われるとされています。

だから我々は、テレビの野球中継で、股間にデッドボールをくらった選手を見ると、本当に気分が悪くなるのです。
手術中の映像を見ただけで、貧血になる人がいるのも説明できます。
これまで、心理学で言うところの「投影」の一言で片付けられていたものが、今、科学的に証明されつつあるのです。

【2】無意識、かつ自己制御不可能

あくびがうつるのもミラーニューロンの仕業

ミラーニューロンは、目の前にいる人の言動を脳内でシュミレートする細胞です。
「物マネ細胞」「共感細胞」などともよばれ、私達の生活にも根深く影響しています。

この細胞の発見によって、今まで世界中の科学者を悩ませてきた人間の行動の謎が、次々に明らかになりました。
簡単な例を挙げると…

これもミラーニューロンの仕業…

・あくびがうつる
・料理番組を見ると、急にお腹がすいてくる
・笑っている人を見ると、こっちまで笑えてくる
・泣いている人を見ると、こっちまで泣けてくる
・仁侠映画を見ると、自分が強くなった気がする
・誰かがトイレに立つと、自分までもよおしてくる

つまり我々は、ミラーニューロンのおかげで、他人の喜怒哀楽を自分のもののように感じることができるのです。
いや、感じるのを妨ぐことができないのです。

【3】恋愛とミラーニューロン

恋愛感情も含めあらゆる感情は伝染する

さて、このようなことがわかると恋愛も「告白したもん勝ち」だという考えが浮かんできます。
自分が恋に情熱的になっていれば、相手も同じ気持ちになってくれる可能性が高いからです。
繰り返しますが、恋愛感情も含め、あらゆる感情は伝染するのです。

これは、逆もまたしかりです。
たいして好きでもない女性(男性)を遊びで口説こうとしても 、なかなか難しいのはそのためかもしれません。
たいして好きでもない女性(男性)に低いモチベーションでアタックしても、相手のモチベーションも低いままですから、熱烈な恋愛には発展しづらいといえます。

では「本当に好きな人以外とは、恋愛関係になれないのか?」というと、そんな事もないと思います。
お互いに信頼し合う友達関係から、お互いが徐々に盛り上げっていくような恋もあるのではないかと思います。
恋がはじまる瞬間の脳内細胞の動きを捉えた人はまだいませんが、そのような細胞もどこかにあるのかもしれません。

恋愛とミラーニューロンの関係は、まだまだ研究途中です。
なにか分かり次第、このページを更新したいと思います。

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