そもそも、なぜ恋愛は男性が女性を追うのか?

海岸でプロポーズ

恋愛って、普通は男性が女性を追いかけますが、コレって何故だか知ってますか?
今日はそんな「知らなくてもいいけど、知るとなかなか面白い」コラムです。

【1】男の唯一の弱点とは

皆さんは、男性の唯一の弱点は何かご存知でしょうか?
男性は体力、知力、持久力、行動力、経済力など 、生きる上での主要な能力は平均すると殆ど女性よりも上回っているのですが、 1つだけ、どうにもならない欠点があるのです。

それは、子供を産めないということです。
子供を生むという能力が女性に備わっているからこそ、男性は女性を追わなくてはならないようになっているのです。
一体どういうことなのか、順を追ってみていきましょう。

【2】コストの量で立場が決まる

実は、「子孫を残すという結果を出すまでに、よりコストのかかる方が、恋愛市場において優位になる」というシステムが、生物界全体で成り立っているのです。

これだけでは意味不明なので、例として1組のカップルが子供を産むまでの道のりを考えてみましょう。
まず男性側が負担するコストですが、これはほぼゼロに等しいです。
あえて言うならば、エッチの時に消費するわずかご飯一杯分のカロリーだけです。

対して、女性側はどうでしょう?
女性は当然ながら10ヶ月もの間、子供をそのお腹の中で育てなければなりません。
これはその間は、恋愛活動ができないことを意味します。
さらに変な男性の子供を宿してしまえば、その後の人生が大変です。

これだけでも女性の方が十分にコスト高だと分かりますが、忘れてならないのが出産です。
これには激しい痛みと共に、命の危険も伴います。

「そんな大袈裟な…」と思うかもしれませんが、医学が発達したこの現代でさえ、世界で年間60万人もの女性が、出産が原因で命を落としているのです。
サハラ以南のアフリカでは、現在でも16人に1人の割合で出産時に妊婦が亡くなっています。(WHO調べ)

サハラ以南のアフリカでは16人に1人の割合で出産時に女性が亡くなっている

【3】本能ではまだ「H=妊娠」

現代ですらこの数字ですから、1万年前はこれ以上に危険だったことは安易に想像できます。
(我々の遺伝子は1万年と99.9%以上同じ)

つまりここに、女性の方が恋愛に対して慎重にならざるをえない理由があるのです。
「でもゴムすれば妊娠しないよ!」
確かにそうです。しかしながら、避妊具が発明されたのはつい最近のことで、本能はまだまだ「H=妊娠」という図式でとらえています。

ですから、「1億円もらってもエッチするのはイヤだ!」と豪語する女性がいても、何ら不思議ではないのです。
ホラー映画は安全だと、理屈では分かっていても怖いのと同じです。

このように、子孫繁栄に伴うコストを比較すると、女性の方が何倍もコスト高であることがわかります。
同じ結果を求める者同士では、楽な方が大変な方に頭を下げるのは当然のことで、これがすなわち男性が女性を追う仕組みにそのまま反映されているというワケなのです。

【4】女性の恋愛は命がけ

さてそう考えると、女性の恋愛というのは、まさに命がけであるといえます。

従って、女性の遺伝子には、
【1】命に代えてでも生む価値のある優秀な遺伝子を持った男なのか?
【2】たとえ自分がこの世からいなくなったとしても、子供をきちんと育ててくれるほどの、やさしい心を持った男なのか?
【3】それらを全てこなせるだけのタフさがある男なのか?

といったことを慎重に見極めなさい!という命令が、インプットされていなければなりません。

これらは決して大袈裟ではなく、人間の女性が、地球上で最も異性選びに厳しい目を持った生物であることは間違いのない事実で、だからこそ我々はこれほどまでに急速に進化してきたのです。
ちょっと話がそれてしまいましたが、このような女性の根底にあるものを理解して、それを基準に考えるクセをつけていれば、自然と女性への接し方は見えてくるハズなのです。

人間の女性は、地球上で最も異性選びに厳しい目を持つ

ですが間違えてほしくないのは、別に女性が、自分が死ぬことを想定して、恋人選びに慎重になっているワケではないということです。
あくまでも本能的にやっていることなので、そこに理性の入り込む余地はありません。

そう考えると、異性選びというのは、かなりの部分で遺伝子に操られていることがわかります。
遺伝子の命令に逆らって、好きでもない人を好きになろうとしたり、恋愛そのものから逃れようとしたりしても、苦痛しか伴わないようになっているのです。

【5】男女が逆転するケース

どうも納得できないという人のために、少し人間以外の生物にも目を向けてみましょう。
例えばタツノオトシゴの場合は、メスが体内で着床した受精卵をすぐにオスが受け取り、オスがお腹の中で育てるという生殖形態をとっています。
なのでオスの方が大変、つまりコストがかかるワケです。

従ってタツノオトシゴの世界では、メスがオスに求愛するというシステムが成り立っています。
その逆は殆どなく、交尾をできずに一生を終えるメスはいても、オスはいないのです。

タツノオトシゴのオス

【6】女性が最も避けたい事とは

実は、タツノオトシゴの世界とまったく同じことが人間界でも起こることがあります。
明らかに男性の方が優秀な遺伝子を持っている場合(つまりイケメン)や、莫大な資産を持っている場合で、つまり男性側がコスト差を埋め合わせるだけの資質を持っている場合です。

しかし、それ以外の殆どの場合では、男性は誠意という名の安定した経済力供給の約束をしなければ、結婚まで辿り着けないというシステムになっています。

女性が男性に比べて内面を重視するということは、それだけ内面を見抜く能力が発達しているということを示唆しています。
なにせ女性にとって、最も避けなければならないのは、釣った魚にエサはやらない状態にさせられてしまうことです。
(エッチだけして捨てられてしまうこと)

なので女性は、男性の見栄や虚勢、ウソなどを見破る能力を進化させてきました。
これを一般に「洞察力」といいますが、それは恋愛対象の男性に対して特に威力を発揮します。

例えば、ほんの少し目が泳いだとか、わずかに声のトーンが高いだとか、そんなことを見破るぐらいは朝メシ前なのです。
ウソつき合戦で男性が女性に勝負を挑むことは、目隠しをしてダーツをするくらい愚かなことです。

【7】女性は愛に生きる生物

ヒトに関していえば、女性は追われる立場であり、恋愛市場においては有利なハズです。
しかし「惚れた弱み」の言葉にもあるように、男性の方が立場が強くなる時があります。
女性が、男性を好きになってしまった時です。

その瞬間、女性の体内では女性ホルモンのエストロゲンがまるで洪水のように溢れ出し、全身を駆け巡ります。
エストロゲンは、女性の魅力をアップさせるホルモンとして有名ですが、理性の働きを鈍くする作用もあるのです。

このため女性は、ひとたび恋に落ちると綺麗になりますが、周りがまったく見えなくなってしまいます。
なぜエストロゲンが理性の働きを鈍くするかというと、出産時の危険性を考えさせないためだと言われています。

好きになる前から、
「恋愛したいけど出産って危険だしな~」
みたいにいちいち思っていたら子孫が増えないので、彼以外の事を考えさせないようにしているワケです。

エストロゲンは「彼以外、何も見えない」という状態を作り出す

このエストロゲンの凄さは、ホストなどにハマっている女性を見てもよくわかります。
周りの友達がいくら忠告しようが、聞く耳すら持ちません。
しかし、全ては恋愛のため、子孫繁栄のためだったというワケです。

こう考えると女性というのは、まさに愛に生きる生物。
男性と比べると女性の恋愛は非常にスロースタートですが、いったんギアが高速に入ると、まるでイノシシのようにどこまでも果てしなく突き進む感じといえそうです。

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