結婚式に行くと、新郎と新婦の魅力レベルというのは、だいたい同じであることに気付きます。
これは、誰しもが自分よりも魅力レベルの高い人との結婚を望んでいるので、結局は魅力が均衡してくるという「恋愛の市場原理」とよばれる法則が働いているからです。
美人の社長令嬢と、何の取柄もない男性の愛は決して成立しません。
我々の遺伝子には「なるべく優秀な人と結ばれて、子供を成功者にして、子孫を繁栄させなさい」という命令がインプットされていて、この命令には誰も逆らうことができないからです。
目次
【1】男女の魅力レベル表
文化人類学者のヘレン・フィッシャーは、学生ら500人余りにアンケート調査を行った結果、「男女が互いを認識している魅力度合いには有意差がある」と結論付けています。
魅力度合いは「先天的要素×後天的要素」という計算式で表されます。
この2つの要素を、それぞれ5段階で評価します。
両方が5なら5×5=25点満点で、最高に魅力的な人ということになります。
◆先天的要素=顔・体格・身長・年齢・声質・家柄等の生まれつき備わっている要素
(かなり大雑把にいえばルックス)
◆後天的要素=性格・職業・学歴・社会的地位・収入等の本人の努力により備わった要素
(かなり大雑把にいえばルックス以外)
各点数の男女が、どのくらいの割合で世の中に存在してるのかを示したのが以下のグラフです。
ご覧のように、女性の方が点数が高い人が多いです。
しかし、これはオスがメスを追うという生物学の観点から考えると、仕方のないことです。
メスは、オスに自分を追わせなければいけないので、美しくなるようにできているのです。
日本のグラビアアイドルは2万人いると言われていますが、男性のアイドルは、その10分の1にも満たないのが、このことを端的に表しています。
【2】メスの方が価値が高いのは生物界の常識
当たり前ですが、いくらルックス(先天的要素)がよくても、ダメ人間(後天的要素)であれば5×1=5 にしかなりません。
同じく、学歴や収入が素晴らしくても、ブサイクであれば 1×5=5 です。
人は、自分と同じくらいのレベル(ここでいえば点数)の人を恋人や結婚相手に選ばざるをえないので、必然的に表の右側にいる人ほど選択肢が多くなります。
男性で20点以上の人は、余裕しゃくしゃくです。
いつの時代も、どの年代でも、女性の人気というのは一部の男性に集中している理由が、この表を見るとなんとなくわかります。
そして表の左側にいる人達、中でも点数が5以下の男性は殆ど選択肢がなく、溢れてしまうという計算になります。
計算になりますというか、実際に溢れています。
この付近の男性が結婚することがいかに難しいか、この表をみるとよくわかります。
【3】美人は浮気をされる運命にある?
よくグラビアアイドルなんかがテレビで
「彼氏に二股かけられて~」
なんて話しているのを見かけます。
「なんであんな美人が二股かけられるんだろう?」
と不思議に思いますが、実はそれは当然のことなのです。
なにせ25点満点の女性は、同じレベルの男性と付き合おうとすると、3倍もの倍率を勝ち抜かねばならない仕組みになっているのです。
もう一度グラフを見てみましょう。
「美人は損」だと言われる理由がここにあります。
美人で、自分と釣り合う男性と結婚できるのは3人に1人しかいないのです。
「バチェラー・ジャパン」というテレビ番組がありましたが、あれがまさにそうです。
多くの美人は、ライバルを蹴落とすか、かなり妥協してレベルの低い男性を探すかの2択を迫られます。
世の中に「美女と野獣」は多数いても、その逆は滅多にお目にかかれないのは、偶然ではなかったのです。
【4】女性は普通っぽい子の方がモテる?
魅力レベルが10前後の部分を見てみると、今度は圧倒的に男性の方が多くなっています。
必然的に、この付近の女性というのは、引く手あまたになります。
会社で超美人のA子よりも、普通ぐらいのB子の方がモテるというパラドックスは、必然的に起こっているのです。
この付近にいる女性というのは、恋愛活動を優位にすすめることができます。
なにせ自分と釣り合う男性の数が2倍いるのですから、当然です。
美人を羨ましがっていた女性は、少し考え方が変わったのではないでしょうか?
【5】大事なのは自分の位置を見極めること
恋愛において非常に重要な要素の1つに「自分の魅力レベルを見極める」というのがあります。
たとえば上記の表において、実際は魅力レベルが15なのに、25だと勘違いしてはダメだということです。
それはたとえるなら、偏差値50で東大に入ろうとしてるようなものです。
そういう人は、いたずらに浪人していきます。
女性は19歳、男性は25歳が最も生殖能力が高いと言われています。
つまり「最も魅力的な時期=モテ期」になる可能性が高いワケです。
言うまでもなく、ピークからの魅力レベルの落ち具合は女性の方が早いです。
しかし、それを受け入れて自分の現在地をしっかりと把握しないと、パートナー探しは後手後手になってしまいます。
【6】「正ギャップ」と「逆ギャップ」
自分の魅力レベルを高く見せようとする人は、例外なく嫌われます。
たとえば、親の車を、さも自分のものであるかのように乗り回したり、ヒラ社員のくせに重要なポストに就いているフリをしたり、実際には出場していないスポーツ大会で優勝したなどウソをつく行為です。
自分の魅力レベルを偽ることは、恋愛詐欺なので確実に嫌われます。
言うなれば「逆ギャップ」です。
反対に、魅力レベルが高い人が低いフリをしたり、低いところまで降りていってあげるのが、一般に言われている「ギャップ」になります。
今をときめくアイドルが牛丼屋にいたら、これは立派なギャップになります。
一般人が同じことをしても、それはギャップにはなりません。
つまりギャップとは、魅力レベルが高い人だけが使えるテクニックなのです。
【7】まとめ
魅力的な人とそうでない人が、同じ恋愛戦略をとっても成功しません。
ビジネスと同じく、自分の恋愛戦略はオリジナルのものを自分で考えるしかないのです。
そのためには、自分の魅力レベルをしっかりと見極めることが、とてもとても需要です。
それらができてはじめて、恋愛の先手を打つことができるのだと思います。